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カラーアナリストに聞いた、子どもの感性を磨く色育(いろいく)を暮らしに取り入れる方法

「色育(いろいく)」をご存知でしょうか。
私たちの身の回りに溢れるたくさんの色がもつ効果を活用することで、子どもにとって大切とされる「3つのチカラ」、集中力、想像力、コミュニケーション力を育むプログラムです。
老若男女、子どもから大人まで楽しめるものですが、今回は子育て向けの色育について、カラーアナリストの中村奈美さんにお話を伺いました。

色育の心得。大切なのは「感じる」こと

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色育で大切にしているのは、色で子どもを分析したり決めつけたりせず、「感じる」ということです。
子育てのゴールは「自立」とよく言われますが、親は実際に何をしてあげたら良いのか...?
それは子どもが自分で感じ、考えて、行動していく力、つまり自立に必要な「生きる力」を身に付けさせてあげることではないでしょうか。
ごく身近にある色を親子で一緒に感じ、体験を共有することで、無理なく子どもの五感や生きる力が育まれていきます。

子育てにおける色育の効果

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近年は、インターネットやゲーム機、スマートフォンの普及により、スピードや刺激を求める遊びが増えています。
昔は公園などでブランコの順番待ちや砂場でのオモチャの貸し借り、缶けり、鬼ごっこなどといった何気ない遊びの中から人間関係を築くうえで大切な「待つこと」や「思いやり」、「モラル」、「コミュニケーション」を自然と学びました。
しかし、今はそういった遊びから「心を育む」ことが難しい時代になっています。

色にはそれぞれにさまざまな意味があります。どの色が良い、悪いということはありません。
色は世界共通の言語とも言われ、国境を超えてのコミュニケーションが可能なツールです。
たくさんの色を見て、感じ、体験していく中で、他人と比べるのではなく「お互いの色を尊重する」という心豊かな感性も芽生えてくることでしょう。
大切なことは1日では育たないのです。

日常の中で簡単にできる色育の方法

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毎日の生活の中に色育を取り入れるには、簡単に、楽しく、継続してできることがオススメです。忙しい時間の中で、3分でもよいので親子で一緒に取り組める方法をご紹介します。

色育のプログラムでは、絵本、カラーカード、塗り絵などで「3つのチカラ」を育んでいきます。
例えば、塗り絵を親子で楽しむときに完成した塗り絵を親子で見ながらお話してみましょう。
また、お子さんが小さな時は、お散歩中に見える景色や自然の中の色、お花の色など、「かわいいね。きれいだね」と目を見てお話をしてみてください。ピンクと言えば...? 桜、桃...など、色の連想ゲームも面白いかも知れません。

そうした心のキャッチボールから、お子さんの心が安定し、親子の信頼関係が築かれ、将来の自立の種へとつながっていくのです。

色育に興味がある方は、お近くの色育講座でプログラムを体験してみてください。
参考サイト:(社)日本色育推進会 https://www.iroiku.com/

ご協力いただいた方

カラーアナリスト、カラーセラピスト 中村 奈美さん

長野県千曲市稲荷山在住。建築関係の仕事に従事し、子どもを授かったことをきっかけに「自分の本当に好きなことを仕事にしよう!」と思い立ち、カラーの世界へ転身。カラー関係の資格をいくつか取得後、2003年4月にNANA.COLOR(ナナカラー)のサロンをオープン。以来、約14年間にわたってカラーの仕事に従事。 2000年生まれの息子と2008年生まれの娘の2児の母親として育児に奮闘しつつ、色の素晴らしさ、豊かさを伝えている。現在、パーソナルカラー診断、パステル和(なごみ)アート、TCカラーセラピー、色育(いろいく)、数秘&カラー、キットパス、RYBカラーリーディング、各種カラーセラピストの養成、セミナーなど、長野県を中心に活動中。
HP:http://www.nana-color.com/
ブログ:https://ameblo.jp/nana-color/

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