ガスコンロとIHクッキングヒーターの比較 調理性
同時調理に制限があるIHクッキングヒーター
ガスコンロの場合
![](../img/chori1_1.png)
IHクッキングヒーターの場合
![](../img/chori1_2.png)
最新のIHクッキングヒーターには火力がガスコンロと同じぐらい強いという製品もあります。IHクッキングヒーターは、200Vのハイパワーで鍋底を発熱させますから、鍋全体に熱が伝わるガスコンロに比べて、少量のお湯を沸かす時間などは速くなります(但し、急激に温度が上昇するため、油を扱う場合には、発火する危険性があり、注意が必要です)。しかしそれは1つのヒーターを使った場合のことを指しており、同時に使える電力が製品にもよりますが5.8kWと制限されているため3つのヒーターを同時に使うと火力が低下します。
ガスコンロは3つのバーナーと魚焼きグリルがついているものが標準的ですが、複数のバーナー、グリルを使用して同時に調理することができるので、素早く効率的に食事の支度ができます。
全てのコンロとグリルが
同時に使える
![](../img/chori2_1.png)
ガスコンロ
3つのバーナー+グリルが
フルで使える!
すべてのヒーターとグリルを
同時にフルパワーでは使えない
![](../img/chori2_2.png)
IHクッキングヒーター
同時に使用できる電力を超えると
パワーが落ちます。
IHクッキングヒーターを使用する場合は、鍋に注意
ガスコンロの場合
![](../img/chori3_1.png)
IHクッキングヒーターの場合
![](../img/chori3_2.png)
標準的なIHクッキングヒーターは使用できる鍋の制限があり、鉄製・ステンレス製・鉄ホーロー製の鍋は使えますが、アルミ製、ガラス製、土鍋などは使えません。また、鉄製・鉄ホーロー製であっても、底が平らで直径12~26cmのものしか使えず、12cm未満のものや、底の形状が丸い中華鍋、底に3mm以上の足やソリがついたものは使えません。
IHクッキングヒーターを使用する場合には、家電メーカーや電力会社が推奨する鍋を使用するのが良いでしょう。こうした鍋は、底が厚いため重いですが、安全のためには適切な鍋を使用することが重要です。
なお、オールメタル対応というIHクッキングヒーターでも出てきておりアルミ製や銅製の鍋が使えますが、鉄製の鍋などに比べて火力が低下します。また、鍋が軽かったり、食材が少ないと鍋が動く場合がありますので注意が必要です。
使えるもの
![ステンレス 底が平らで鍋の直径が12cm~26cm | ホーロー | 鉄](../img/chori4_1.png)
使えないもの
![土鍋 | 底の直径が 12cm未満 | ガラス鍋 | 丸底の中華鍋 | 底に4mm以上の足やソリのついたもの](../img/chori4_2.png)
使えるが制限があるもの
![銅鍋 | アルミ鍋](../img/chori4_3.png)
ガスコンロの場合は、材質を気にせず、お好きな鍋、使い慣れた鍋、ガラス鍋、土鍋など、どんな鍋でもお使い頂けます。
火力の強さとムラのない加熱が美味しさの決め手
ガスコンロの場合、炎が鍋を包み込むように加熱し、鍋全体をムラなく高温に加熱して短時間で調理するため、チャーハンならパラパラに、野菜炒めならシャキシャキに仕上げることができます。
ガスコンロの場合
![](../img/chori5_1.png)
IHクッキングヒーターの場合
![](../img/chori5_2.png)
日本の家庭料理は、和食、洋食、中華など幅が広く、調理方法も煮る、焼く、炙る、炒める、茹でるなど、多彩です。こうした幅広い調理方法に対応できるのはやはりガスコンロです。
「おふくろの味」や「おばあちゃんの秘訣」などを受け継いでいくためには、ガスコンロが適しているといえるでしょう。