焼き芋を作ろう!甘いさつまいもの見分け方とおいしくする方法
秋の味覚として人気の「さつまいも」。さつまいもの手軽でシンプルな食べ方の代表は、なんといっても「焼き芋」ですよね。焼き芋を作るのならば、甘いに越したことはありません。
今回は、甘い焼き芋の作り方や、おいしい「さつまいも」の見分け方についてご紹介します。
甘いさつまいもの品種
まず、甘いさつまいもの品種を知っておきましょう。焼き芋におすすめのさつまいもを、いくつかご紹介します。
安納芋
甘いさつまいもとしてよく耳にするのが「安納芋」です。甘いさつまいもブームの火付け役ともいわれており、加熱することでさらに甘みが増すことから、焼き芋に最適な品種です。しっとりとクリーミーな食感が特徴で、スイーツのような食べ応えがあります。
シルクスイート
シルクスイートは、「春こがね」と「紅まさり」との組み合わせから作られた、比較的新しい品種のさつまいもです。その名の通り、熟成させるとシルクのような滑らかな食感になるのが特徴。甘すぎない味わいの品種なので、甘すぎる焼き芋は苦手な方におすすめです。
紅はるか
これまでのさつまいもより「はるかに」甘い、という意味で名づけられたのが紅はるか。見た目の良さも追及して作られた品種で、甘みはもちろん見た目も美しいさつまいもです。ねっとりとした食感で、焼き芋にしただけでスイートポテトのようだと感じる方もいるほどの甘さ。
安納芋と同じで、加熱により糖度が増すので焼き芋に最適です。蒸すと更に糖度が増すので、作り方を工夫してみましょう。
甘い焼き芋の作り方
焼き芋の作り方について、ご紹介します。ポイントを押さえておけば、ご家庭でも簡単に甘い焼き芋が作れますよ。
70℃程度で焼く
70℃前後はさつまいもに入っている、βアミラーゼという成分が活性化しやすい温度です。また、さつまいものでんぷんが糊化される温度が65℃~75℃といわれています。甘い焼き芋を作りたいときは、この温度で焼くことがポイント。温度が高くなりすぎると酵素が働かなくなってしまうので、70℃程度の温度を保ちながら、じっくりと加熱しましょう。
オーブンで焼く
温度管理のしやすいオーブンは、焼き芋作りに向いています。約160℃の低温で90分ほど焼き、すぐ取り出さずに余熱で甘みを引き出しましょう。新聞紙やアルミホイルを使ったレシピも多いので、自分の好みに合った方法を選択するといいですね。
オーブンが自宅にない場合は、オーブントースターで代用できます。一番簡単な方法は、洗ったさつまいもをオーブントースターに入れて、30分~40分焼くだけで完成です。
炊飯器で焼く
じっくり火を通す点では、炊飯器を使うのもおすすめです。作り方はとても簡単で、洗ったさつまいもを皮ごと炊飯器に入れ、100cc程度の水を入れて炊くだけで完成です。さつまいもを丸ごと入れるよりも、半分や輪切りにして入れると、中までしっとりした焼き芋になります。じっくり炊いてくれる玄米モードの設定ができる炊飯器があれば、玄米モードを使ってみましょう。
甘い焼き芋の見分け方
家で焼き芋を作るのはめんどくさいな......と考えている人に向けて、甘い焼き芋の見分け方について解説します。お店で焼き芋を購入するときの、参考にしてみてください。
くぼみが浅い
さつまいもを選ぶときは、表面のくぼみが浅いものを選びましょう。くぼみが深いものは繊維が多いため、食感がよくなかったりねっとり感が少なかったりする場合が多いので、注意が必要です。
蜜が垂れた跡がある
見分け方の一番分かりやすいポイントが、蜜が垂れた跡があるさつまいもです。これは、さつまいもの糖度が高い証拠で、生のさつまいもでも蜜が垂れることがあります。焼き立ての焼き芋を購入するときだけでなく、自宅で焼き芋をする場合でも、蜜が垂れているさつまいもを選ぶと、甘い焼き芋ができるでしょう。
甘い焼き芋を作ってみよう!
今回は、甘い焼き芋の作り方とその見分け方についてご紹介しました。気をつけたいポイントは、下記の3点です。
- ・甘いさつまいもの品種を選ぼう
- ・65℃程度で、じっくり焼こう
- ・蜜が垂れているのは、甘い証拠!
焼き芋は温度管理が大変だからと、焼き芋作りを敬遠していた方も、多いのではないでしょうか。ご家庭でも簡単にできるので、甘くてしっとりとした食感の焼き芋を、作ってみてください。
