寒さ対策と一緒に考えよう! 住まいの防犯対策
次第に肌寒くなり、冬に向けて寒さ対策が気になる季節になりました。
寒さ対策には、冷気の入り込みやすい窓や玄関をリフォームするのもおすすめです。これらの商品は比較的短時間でリフォームできるので、近年需要が高まっています。
そこで今回は、断熱性に加えて防犯性も高めるリフォームを考えてみましょう。
窓のスピードリフォームから防寒と防犯を考える
部屋を冷やす大きな原因のひとつが、窓。
外の冷気に触れて冷えやすく、せっかく暖房で室内を暖めても、暖気の半分以上が窓から流出してしまうそうです。
つまり、部屋の寒さ対策には外の冷気を遮断する窓の断熱が重要になります。
また、外気の影響を受けて冷えた窓に暖かく湿った室内の空気が触れると、空気中に含まれる水蒸気が水滴に変化し、結露の原因になります。
それに、窓は、戸建て住宅の空き巣の侵入経路としてももっとも多くを占めています(住まいる防犯110番/警視庁より)。
そこで、まずは窓の機能性を高めるリフォームを考えましょう。
窓の断熱+防犯対策のひとつが、今ある窓に内窓を取り付けて二重窓(二重サッシ)にするもの。
窓1箇所につき施工時間は約1時間で、サッシが二重になることで鍵も2箇所になるため、空き巣の侵入を手間取らせることができます。
ガラス自体を二重や三重の複層ガラスにする断熱リフォームもありますが、その場合は一度サッシを外して業者で複層ガラスを組み立てる必要があるため、時間がかかります。また、断熱性も防犯性も二重サッシのほうが効果的です。
さらに、ガラスの間に中間膜を挟んで割れにくい加工を施した防犯合わせガラスにすると、より防犯性能を高めることも。
いずれも設置には一定の条件がありますが、基本的にはスペースさえあれば、どの窓にも取り付けることができます。
窓の面格子やウインバイザーも効果的
窓の防犯対策としては、面格子やウインバイザーの設置も効果的です。
窓を割る前に面格子を外す手間がかかるため侵入防止に役立つことと、ウインバイザーは目隠しの機能もあります。その点では、特に外からの視線が気になる風呂場の窓での設置が有効です。
また、面格子は昔ながらの形のものはもちろん、最近はデザイン性が高いものが多く出ています。
ドアのリフォームで断熱性と防犯性をアップ!
空き巣の侵入パターンとして窓の次に多いのが、玄関や勝手口のドアです。
ドアのリフォームとなると時間がかかるイメージですが、近年は1日でリフォームが可能。朝から工事を始め、夕方には新しいドアを使うことができます。
ドアの防犯性で重要なのが、鍵とガラスです。
鍵の形状の進化にはめざましいものがあります。そのひとつが、不正開錠しにくく、ピッキング対策に有効なディンプルキー。一般的なギザギザの山がある鍵とは形状が異なり、表面に深さや大きさが違う多数のくぼみ(ディンプル)が付いた鍵で、このくぼみを利用して施錠するため、従来のピッキングでは開錠できません。
また、近年は上下に2箇所、鍵が付いているドアが多くなっていますが、仮に1つめの鍵がピッキングされても2つめの鍵を一定時間内に解除しないと再びロックがかかる機能が付いたものもあります。
さらに、自動車のようにタッチキーやカードキータイプになっているタイプなど利便性を高めた鍵もあるので、好みや用途に応じて選ぶことができます。
そして、窓と同様、玄関ドアのガラスも今は複層ガラス(ペアガラス)のものがあり、断熱面でも効果的。
加えて、防犯合わせガラスを選べば、より防犯性を高めることができます。
カメラ付きインターホンや自動点灯照明で警戒をアピール
玄関の防犯には、カメラ付きインターホンや自動点灯の照明の設置も有効です。
特に、空き巣が留守を確認する方法はインターホンを鳴らすことがもっとも多く、玄関ドアのリフォームと合わせてカメラ付きインターホンを設置する人は多く見られます。
近年はインターネットとつながるインターホンもあり、外出先からの応対も可能です。設置には条件がありますが、現在、カメラ機能のないタイプでもインターホンが備え付けられているのであれば、電気配線が通っているので1〜2時間でカメラ付きのものに取り替え可能な場合が多いです。
そして、人が近づくと自動点灯するセンサー付きの照明は、家のまわりの死角や暗がりをなくすことで防犯効果を高めます。まず防犯対策として大切なのは、警戒をさせることなのです。
長期不在時にはこんな防犯対策も
また、一風変わった切り口ですと、長期不在の際は宅配ボックスの設置も効果的。
荷物が抜き取られず、個人情報を守ることもできます。
さらに今後は、宅配便再配達の追加料金発生も考えられるため、宅配ボックスはより有効に使えそうです。
とはいえ、侵入手段の一番は鍵のかけ忘れが多いのだとか。
そこで、基本中の基本ではありますが、防犯の第一歩として、まずは戸締りに気をつけましょう!
