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善光寺の新定番イベント、『善光寺びんずる市』に行ってみた!

長野県の観光名所といえば善光寺。「牛に引かれて善光寺参り」や「一生に一度は善光寺参り」というフレーズを知らない人はいないといえるほど、善光寺は長野県民の誇りです。

その善光寺に、新しい定番イベントが誕生したことをご存じですか? それが『善光寺びんずる市』です!

善光寺びんずる市とは?

"びんずる"といえば、長野市で毎年開催される長野市民祭・夏祭りである『長野びんずる』を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? びんずるは、善光寺に祀られている「おびんずるさま」にちなんだ名称です。

そう聞いてもピンとこない人がいらっしゃるかもしれませんが、一度でも善光寺を参拝したことがあるなら、「善光寺の本堂外陣で参拝者に撫でられているのがおびんずるさまだよ」と言えばお分かりになりますね。

正式名称は、は賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)といい、お釈迦さまの弟子のひとりです。病を治す神通力が強かったことから、自分の患部と同じところを撫でると病が治るとして、多くの人に撫でられ、元のお顔が分からないほどに親しまれています。本堂の入り口で私たちを迎えてくださるのが、おびんずるさまなのです。

善光寺びんずる市は、2013年におびんずるさまが300歳を迎えたことを記念して始まりました。今年(2018年)で5年になります。

(善光寺びんずる市誕生ストーリーは、公式サイトのコンセプトページに『300歳からはじまる物語』と題してすてきな物語が紹介されています。ぜひそちらをお読みください)

その昔、お寺は地域の人々の交流の場としての役割を担っていたといいます。その役割を汲んで、地域の人と人とをつなげる「ご縁の場」を再認識するために始まった【手づくり】をテーマにしたマーケットが善光寺びんずる市です。

フリーマーケットではなく手づくり市なのは、手づくり品には物語があるから。老若男女が楽しめる市であることはもちろん、物語がある手づくり品を扱うことで、人と人、さらに人と地域がつながっていくように。その思いが込められています。

善光寺びんずる市は、毎年4月から11月の毎月第2土曜日に行われています。「自分でつくったものを善光寺で見せる、商う、伝える」として、アート、クラフト、食品・飲食、生花・苗、ワークショップなどを扱うさまざまなブースが、善光寺境内に出展する市です。

仲見世通りを歩いて善光寺に向かう途中、山門の手前右側に六つのお地蔵さまが並んでいますが、そのあたりを六地蔵広場といいます。また、善光寺本堂に向かって右側の奥に広がる、あずまやのある公園を東公園といいます。善光寺びんずる市では、この2か所にたくさんの手づくり品を扱うブースが並びます。

善光寺びんずる市に、実際に行ってみました!

2018年7月の出展数は139ブース。訪れたのは開始の少し前でしたが、すでにたくさんのテントが並び、10時の開店に向けて準備をしていました。普段は穏やかさの中に厳かさを感じるような善光寺の静かな境内が、いつもとは違う雰囲気を醸し出しています。それは、つくり手の思いのエネルギーなのか、人と人とをつなげるぬくもりなのか。なかなか触れることのない、さわやかですがすがしい活気を感じました。

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10時を過ぎると、善光寺びんずる市はあっという間ににぎわい始めました。子ども連れのご家族から高齢のご夫婦まで、幅広い年齢層が訪れています。善光寺境内はペットOKなので、動物連れの人もいらっしゃいました。

たくさんの出展ブースの中からいくつか、気になったお店をご紹介します!

みやざわ農園

http://miyazawa-farm.com/

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長野市真島にある果樹農園のブース。ジャムやリンゴジュース、真島のリンゴで作ったシードルなどの商品のほか、プルーンや桃など、季節の果物を販売。さらに、その場で楽しめるフルーツのスカッシュやヨーグルトなどを提供。

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「スーパーに卸す果物は青いまま出荷するが、ここでは枝で完熟してから収穫しているから違う!」とのこと。いろいろ試食させていただけます。

タイ古式マッサージオアシス&ねこもみ堂

http://traditional-massage-oasis.com/

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長野市鶴賀と上田に店舗があるオアシスと、イベントや出張でマッサージを行っているねこもみ堂の合同出展ブース。

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木槌を使った「トークセン」という、指ではほぐせない身体の深部をほぐすというマッサージを体験。「木でたたくなんて痛そう」と思いきや、衝撃が身体に気持ちよく響くと同時に、コンコンというリズミカルな木槌の音が心まで癒してくれるようでした。

neo flower 花空(ハーバリウム)

https://neoflower-hanasora.amebaownd.com/

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いま流行りのハーバリウムを体験できるワークショップが人気で、自由に作ってお持ち帰りする人が多いそう。普段は自宅で教室やオーダーメイド製造・販売をしていて店舗はないそうですが、ほぼ毎月出展しているそうなので手づくりしたい人はぜひ。植物だけでなくドライフルーツも用意されていて、アクセントに使うとおしゃれな雰囲気に。完成品の販売もしています。

ソノマノ(鬼無里のパン屋さん)

http://www.sonomano.jp/

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「素のまま(そのまま)の」がテーマ。店舗のある鬼無里地域でとれた野生の桑の実を使って作った野生酵母を使用し、無農薬自然栽培の自家製素材やオーガニックにこだわった材料を使用したパン屋さん。

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素朴で味わい深いハード系パンや石窯で焼いたパンのほか、粉やドライフルーツそのものの、素材の甘みを味わえる砂糖不使用のふすまクッキーも定番だそう。

気になるお店はありましたか?

善光寺びんずる市のテーマは【手づくり】なので、野菜や果物から、ジュエリー、洋服、バッグ、カトラリー、革製品、花、小物など、扱っている商品はとても幅広いです。実店舗を持っていないブースもあるので、いつもの買い物ではなかなか出会えない掘り出し物が見つかるかもしれませんね。

その場で飲食可能なジュースやコーヒー、おやきやスイーツ、お弁当などもあるので、ランチやおやつタイムを入れながら、開催時間の10時から15時まで、ずっと楽しめそうです。

各ブースの出展者が行うワークショップのほか、善光寺びんずる市の主催するワークショップも毎月行われています。手づくり品を買うだけでなく、手づくりに挑戦できるのも、善光寺びんずる市ならでは、ですね。

善光寺びんずる市に行ってみよう! 参加してみよう!!

善光寺びんずる市は、4月から11月の毎月第2土曜日に開催されます。次回の開催は8月11日(土)(公開日によっては9月8日(土))。10時から15時の開催です。

お客さまとして訪れるだけでなく、出展者として参加できます。出展条件は「18歳以上であること」と「作った本人が出展販売すること(場合によりその関係者や団体・地域のグループなどが販売すること)」の2点だけ。毎月継続的に出店しなければならないというルールはないので、1回だけ出展してみることもできます。

※ 善光寺びんずる市はフリーマーケットではありません。仕入れたものやリサイクル品では出展できませんから注意してください。

※ 飲食関連の販売については営業許可書等が必要になりますので、詳細を確認しましょう。

出展の応募期間は、開催日2か月前から開始2週間前の金曜日まで。今年最後の開催である11月10日(土)に出展したい場合は、9月10日(月)から10月26日(金)が応募期間です。いまから準備すれば、間に合いそうですね!

多くのお寺が女人禁制だった時代から、性別も身分も年齢も宗派も差別することなく救う寺である善光寺。その善光寺の新定番イベントが、善光寺びんずる市です。

手づくり品が人と人とを、そして、人と地域をつなげていく。そんなご縁の場として、善光寺びんずる市は始まりました。

きっと、300歳を超えても多くの人に親しまれているおびんずるさまのように今後も長きにわたって愛され、老若男女を受け入れる善光寺のようにさまざまな人々を楽しませる手づくり市となることでしょう。

まずはお客さまとして楽しんだら、次は出展者として楽しんでみる。そんな楽しみ方はいかがですか?

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