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実は、都市ガスの方がオール電化に比べ環境にやさしい!
オール電化というと「クリーンで環境にやさしい」というイメージがあります。しかし、最近のエネルギー使用量に関する実態調査や実証試験において、都市ガスの方が、オール電化に比べ一次エネルギー(注)の使用量が少なく、環境にやさしいことが確認されています。
(注)一次エネルギーとは、石炭、石油、天然ガスなどを指し、一次エネルギーを燃焼させてつくる電気は2次エネルギーと言います。電気を使用するときにはCO2は発生しませんが、電気をつくるときに発電所で大量のCO2を排出します。環境問題はグローバルな問題ですので、一次エネルギーからのCO2排出量を評価する必要があります
エネルギー消費量、CO2排出量は都市ガスが一番少なく、オール電化はむしろ増エネ
長野県環境保全協会が環境省の2007年度委託事業として実施した「長野県の住宅における年間エネルギー消費量調査」(座長:信州大学工学部の浅野良晴教授)によると、「オール電化住宅」は、「都市ガス・電気併用住宅」に比較して一次エネルギー消費量が多く、環境負荷が高いことが確認されました。この調査は、長野県内の戸建住宅130件に対して行った2005年5月から2007年4月までの各家庭の電気やガスなどエネルギー使用量に関するアンケート調査に基づくもので、結果は以下の通りでした。


エコジョーズ(都市ガス)は、エコキュート(電気)よりエネルギー効率が優れる
信州大学工学部浅野良晴教授の研究室が2007年10月から2008年2月まで行った「住宅における潜熱回収型ガス給湯器(エコジョーズ)とCO2ヒートポンプ給湯器(エコキュート)の給湯効率に関する研究論文」によると、エコジョーズはエコキュートに対して一次エネルギー効率が高く、CO2排出量が少ないことが確認されました。これは、実際の戸建住宅にエコジョーズとエコキュートを設置し、2~3週間おきに交互に運転を行い、そのガスと電気の使用量を計測し、エネルギー効率やCO2発生量を比較したものです。平均エネルギー効率は、エコジョーズが0.83、エコキュートが0.64とエコジョーズの方が高く、CO2排出量は、エコキュートがエコジョーズに比べ24%多く、エコキュートの環境負荷が高いことが実証されました。なお、実験期間中に、エコキュートでは湯切れも確認されました。これまでも、エコキュートの実際のエネルギー効率は、カタログ値よりも低いという研究結果がありましたが、今回の長野県における実験でも同じ結果が得られました。


(注)ここでの電気のCO2排出量の値は、全電源平均排出係数により算出しています。
火力電源排出係数を用いると、電気のCO2排出量の値はより大きくなります。
太陽光発電とガスの組み合わせがベスト!
電気は火力発電で大量のCO2を排出し、排熱ロスや送電ロスがあります。そこで電気とガスを賢く使い分けるのが、環境にやさしいエネルギースタイル。コンロ、お湯、暖房など「熱」のエネルギーはガスで、家電や照明などの電気は太陽光発電でまかなう。余った電気は電力会社に売れるから経済的にもメリットが高くなります。
